初詣で感じた神聖

2019/01/19
 




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日本的…と言ってしまえば、それまでだけれども…初詣ほど厳かで神聖な気持ちになることはない。とくに僕にとって心惹かれるのは ”色” だ。子どもの頃から沁みこんだ色…というのがあって、その色を目にすると、一気にその世界に入ることになる。灯篭に灯された、やや黄色みががった緋色。仄暗いお堂の中にあって、ゆれながら灯る蝋燭の朱色。小さかった頃には恐ろしかったけれど…今は安らぎさえ感じる、これらの色。何度見ても、新たな気持ちにさせてくれる。

御影堂に向かう途中、目に飛び込んできたのは…風で揺らめく垂れ幕の鮮やかな色だった。明らかに他の色調から浮かび上がっている五色(赤・黄・緑・青・白)は、ここ善通寺の色。…善通寺は四国八十八箇所霊場、第七十五番、真言宗十八本山一番札所で、和歌山の高野山、京都の東寺と並び、弘法大師三大霊場に数えられている。

落ち着いたモノトーンの寺院の中にあって、このビビットな五色には、きっと神聖な意味があるに違いない。調べると「地・水・火・風・空」を表すらしい。(※地=黄、水=白、火=赤、風=青、空=緑)地は増益の色、白は息災の色、赤は敬愛の色、青は克服の色、緑は智慧(ちえ)の色…ということだ。

お大師さん…とは地元の人間が愛着を込めて呼ぶ弘法大師・空海の呼び名だ。初詣を終え中門辺りに戻ってきたとき、ふと振り返ると…観智院の横から僕を見下ろされる、お大師さんに気付いた。ただ逆光によりシルエットであったが、そのお姿の背後からさす光芒は、まさしく緑がかった青で…善通寺五色のうち2つの色(風と空)を、ありがたくも授かったと感じながら、僕は寺を後にした。

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