第2回【タロット・シンクロ・ワークショップ】テーマ『タロットと深くつながるために』

こんにちは。Ryushoです。
前回からお届けしておりますタロットとのシンクロをテーマとした『タロット・シンクロ・ワークショップ』Web版
第2回目のテーマは『タロットと深くつながるために』です。
※まだ前回のワークショップをご覧になっていない方は、第1回目『タロットとは何なのか?』から御覧くださいませ!
僕は、このタロットとの繋がりを『ラポール』あるいは『シンクロ』とよく表現するのですが、今度のワークショップ名では特に『シンクロ』という言葉を選びました。
『ラポール』は信頼を、『シンクロ』では共鳴を、意味しますが、どちらもタロット・リーディングをする上において、とても重要なファクター(要素)になります。順序から言えば『ラポール』を築いた上で初めて『シンクロ』が可能になるのですが……。
今回のテーマ『タロットと深くつながる』ために、まずは象徴カード『タロット・シンボル・カード』を知っていただきたいと思います。これは自分自身を表すカードであり、また身近に置くことでタロットとのラポールを築くことに役立ちます。
『タロット・シンボル・カード』には『パーソナル・カード』や『ソウル・カード』『シャドウ・カード』(※シャドウはない場合も)などがあり、ご自身の宿命や隠された使命・人生の試練を確認して、よりタロットとの『ラポール』を築いていただくのが今回のワークショップの目標です。

- タロット・デッキの選択方法
- よりタロットと親しくなる方法
などについても解説します。
今回の内容はプロのタロット占い師さんや、色んなタロット教本で学ばれているか方でも、※あまり知らない内容になると思いますので、興味のある方は、ぜひ御覧くださいませ。※タロット・ワークブックを読まれた方は別です。
目次
第2回【タロット・シンクロ・ワークショップ】『タロットと深くつながるために』
では早速、自分の『タロット・シンボル・カード』の調べ方から進めて行きたいと思いますが、タロットには怖い絵柄のカードも存在しますし、あなたにとって嫌いな(イメージの)カードが、シンボル・カードに選ばれるかも知れません。
しかし覚えておいて欲しいのは、そのカードが「あなたの人生を決めてしまうものではない!」ということです。
一般的な、あるいは他のタロット教本の載っているキーワード的な意味に縛られるのではなく、そのカードに秘められた、あなただけのメッセージをその『シンボル・カード』から読み取って欲しいのです。

しかしパーソナル・カードと一緒に見ると、なるほど大切なメッセージを届けてくれいて、この納得感が僕にとってラポールの第一歩となりました。
みなさんにもこれから、この感覚を経験していただき、タロットと深くつながっていただきたいと思います。(※後で詳しく説明しますが、シャドウ・カードとパーソナル・カードはタロット・シンボル・カードの一枚です)
Chapter1⃣ どのタロット・デッキを選べばいいのか?
その前に……。タロットと深くつながるためには『相性のいいタロット・デッキ』を選びたいものですよね。
前回のワークショップ『タロットとは何なのか?』の歴史の中で、有名な3大タロット・デッキのお話をしました。
- ウェイト・スミス版(ライダー版)タロット
- クロウリー・ハリス版(トート版)タロット
- マルセイユ版(グリモー版)タロット
これらは主にリーディングを目的としたタロット・デッキで、現代で最も多く使われているデッキです。さらに言うと、これら象徴モチーフを元にした、新たな絵柄のタロットも多く見られるようになりましたが……。

基本的には自分がピンときた(心地よく親しみを感じる)タロット・デッキを選ぶことが最も重要です!
しかし、このワークショップではタロットのシンボルと深くつながることを重要な目的としているため、独自系のタロット・デッキや、モチーフがあまりに変わっているタロットはおすすめしておりません。※リーディングに使う場合は好きなタロット・デッキでOKです。
さらに上記3大タロット・デッキの中でも今回のワークショップでは、『ウェイト・スミス版(ライダー版)』を、特におすすめしております。※ライダー版のモチーフを踏襲しているデッキであればOK
注意:クロウリー・ハリス版(トート版)でもOKですが、大アルカナの8と11がライダー版と入れ替わっているので注意が必要です(ライダー版は8は力、11は正義だが、トート版では8は調整、11は欲望)またマルセイユ版(グリモー版)は小アルカナのピップ(数札)にモチーフが描かれていないので、このワークショップでは推奨しておりません。
Chapter2⃣ よりタロットと親しくなるために
タロットも人と同じで、毎日、関わっているとより親しみが湧いてくるもの。ましてや『深くつながるため』には、何か特別な方法や儀式みたいなものが必要なのかと考えてしまいますが、実はそんなに難しいものではありません。
その昔、新しいタロット・デッキを下ろす場合は新月の夜に特殊なハーブを炊いた煙をくゆらせ浄化したりもしましたが……。
タロットと親しくなるために一番大切なことは毎日触れることです!
中でも、タロットの浄化効果が高い方法は、シャッフルすることで、意外と知られていませんが、逆にタロットのナンバー(番号)通りに並び直すこと(大・小アルカナごとに)も効果が高いとされています。
シャッフルの方法については、これまた人によって色んな方法が存在しますが、僕はめちゃくちゃシンプルでOKだと考えています。機会があれば、僕のシンプル・シャッフル(占いテーブルがある場合とない場合の2種類)もお教えしますね。
そして今は、新しいタロット・デッキや新たなことを始める場合などは、タロット・デッキを枕の下に敷いて一週間くらい一緒に寝ます。※あさイチでその日のワンオラクル(一枚ひく)を見るのにも便利です。

みなさんも、あまり難しく考えずオリジナルな方法を見つけて試してみるのも面白いと思いますよ。
Chapter3⃣ あなたのタロット・シンボル・カードとは
ここからは『タロットと深くつながる』ために、あなたの『タロット・シンボル・カード』を見つけて行きましょう。
このタロット・シンボル・カードは昔、僕がタロットを学んだ『メアリー・K・グリーア女史』の書かれた『タロット・ワークブック』に載っていた方法を踏襲しつつ、少しだけ現在でも分かりやすいようにアレンジしたものです。
まず先に申しておきますが、あなたの『タロット・シンボル・カード』は複数枚(2枚から3枚)現れます。
中でも特に、あなたの人生において重要なメッセージを与える『パーソナル・カード』そして人によっては違う『ソウル・カード』や、あるいは『シャドウ・カード』も出現する場合もあります。※パーソナル・カードとソウル・カードが同じケースもある
『パーソナル・カード』が使命的なメッセージかも知れませんし『ソウル・カード』や『シャドウ・カード』が教師的な、あるいは教訓的なメッセージかも知れません。そのすべてのカードメッセージを意識することで、より『タロットと深くつながる』ことになると考えております。

パーソナル&ソウル・カードの算出法
〈 基本的な算出方法 〉
例:1966年1月3日生まれの場合
まずは、年・月・日ごとの数字を以下のように合計して下さい。(注意:1+9+6+6+1+3=26としないで下さい!)
1966 + 1 + 3 = 1970
次に、各桁の数を合計して下さい。
1 + 9 + 7 + 0 = 17
この二桁の合計数字が22以下の場合、この数字がパーソナル・ナンバーとなり、タロット大アルカナの17番目のカードつまり『ⅩⅦ 星』がパーソナル・カードとなります。(注意:パーソナル・ナンバー22は大アルカナの『0 愚者』になります)
次に、このパーソナル・ナンバー 17の各桁の数を合計して下さい。
1 + 7 = 8
この合計数字 8 がソウル・ナンバーとなり、タロット大アルカナの8番目のカード『Ⅷ 力』がソウル・カードとなります。(注意:クロウリー・ハリス版(トート版)タロットを使っている場合は『Ⅷ 調整』となります)
〈 パーソナル・ナンバー合計が22を超えた場合 〉
例:1966年10月19日生まれの場合
同じように、年・月・日ごとの数字を以下のように合計して下さい。(注意:1+9+6+6+1+0+1+9=33としないで下さい!)
1966 + 10 + 19 = 1995
次に、各桁の数を合計して下さい。
1 + 9 + 9 + 5 = 24 合計数字が22を超えたので
各桁の数を合計して下さい。
2 + 4 = 6
この合計数字 6 が、パーソナル・ナンバーであり同時にソウル・ナンバーになります。つまりタロット大アルカナの6番目のカード『Ⅵ 恋人たち』がパーソナル・カードでありソウル・カードでもあるのです。
〈 パーソナル・ナンバー合計が19の場合 〉
例:1966年10月14日生まれの場合
同じように、年・月・日ごとの数字を以下のように合計して下さい。(注意:1+9+6+6+1+0+1+4=28としないで下さい!)
1966 + 10 + 14 = 1990
次に、各桁の数を合計して下さい。
1 + 9 + 9 + 0 = 19
合計数字が22以下で、この数字がパーソナル・ナンバーとなり、タロット大アルカナの19番目カードつまり『ⅩⅨ 太陽』がパーソナル・カードとなります。
続いて各桁の数を合計して下さい。
1 + 9 = 10
この合計数字 10 がソウル・ナンバーとなり、タロット大アルカナの10番目のカード『Ⅹ 運命の輪』がソウル・カードとなります。しかしここで終わらず……。
更にこのソウル・ナンバー 10の各桁の数を合計して下さい。
1 + 0 = 1
この合計数字 1 もソウル・ナンバーとなり、タロット大アルカナの1番目のカード『Ⅰ 魔術師』が2枚めのソウル・カードとなります。
つまりこれら『パーソナル・カード』『ソウル・カード』が人によって1枚の人や、2枚あるいは3枚もある人がいるということです。しかし、これら『タロット・シンボル・カード』には優劣の順位など存在せず、この後で紹介する『シャドウ・カード』も含めて自分自身を知るメッセージになるカードであると『メアリー・K・グリーア女史』は申しています。
シャドウ・カートの見つけ方
次に、シャドウ・カードは先のパーソナル・カードの計算には現れないナンバーやカードのことで、『メアリー・K・グリーア女史』はヒドゥン・ファクター・カード(あなたの隠された要素を表すカード)と呼んでいました。
僕は呼びやすいもう一つの呼び名『シャドウ・カード』を使っていますが……。
このカードは別名『教師のカード』とも呼ばれ、人生の早い時期(30歳前後)から強く影響するカードと言われています。※占星学でシャドウ(影)は土星を表し、土星の公転周期が28~30年だから。

〈 シャドウ・ナンバー確認表 〉
1 | 10 | 19 |
2 | 11 | 20 |
3 | 12 | 21 |
4 | 13 | 22 |
5 | 14 | ー |
6 | 15 | ー |
7 | 16 | ー |
8 | 17 | ー |
9 | 18 | ー |
この表に書かれた数字に、前に計算したパーソナル・ナンバーを当てはめて考えて下さい。その数の横(隣の数)がシャドウ・ナンバーになります。
例:1966年10月19日生まれの場合
パーソナル・ナンバー 6 であり同時にソウル・ナンバー 6 でした。上記表から数 6 の右隣の数は 15 です。この場合のシャドウ・カードは大アルカナ15番目の『ⅩⅤ 悪魔』になります。
例:1966年10月14日生まれの場合
パーソナル・ナンバー 19 でありソウル・ナンバーは 10 と 1 の2つでした。この場合、数19 の左隣の数は10 になるので、シャドウ・カードは大アルカナ10番目の『Ⅹ 運命の輪』になります。※ソウル・ナンバーの一つとシャドウ・ナンバーが同じになるケース。
注意:パーソナルナンバーが 19,20,21,22 は※左隣の数がシャドウ・ナンバーとなり、それ以外は右隣の数がシャドウ・ナンバーとなる。
例:1966年1月3日生まれの場合
パーソナル・ナンバー 17 でありソウル・ナンバー 8 でした。この場合 17 の右隣の数は空いていて(ー)シャドウ・カードは持たないことになります。パーソナルナンバーが 14,15,16,17,18 の隣(ー)は夜のナンバーとも呼ばれていて、シャドウ・カードなしのケースになります。
注意:パーソナル・ナンバー&ソウル・ナンバー 8 の方は右隣の数 17 がシャドウ・ナンバーとなり大アルカナ14番目の『ⅩⅦ 星』がシャドウ・カードとなります。
少しシャドウ・ナンバー確認表の見方が独特で、分かりにくいかも知れませんが、上記の例(必ずとれかに当てはまる)を何度か読み返して、自分のシャドウ・カードを探してみて下さい。
タロット・シンボル・カードを見つけたら
これで自分の『タロット・シンボル・カード』が確認できたと思います。これらパーソナル・カードやソウル・カードそしてシャドウ・カードを見つけられたなら、これからそれらのカードが自分の人生にとってどんな意味があるのか? あるいはこれからの未来にとんなメッセージを含んでいるのか、じっくりと時間をかけて読み取っていくことが一番重要です。
これらのカードを深く考え、自分にとって重要な意味を導き出すことがタロットとのラポールを築き、さらにはシンクロ能力の向上になるでしょう。

まだタロットカードの意味を知らなくても大丈夫です。(特にタロット初心者の方)そのカードに描かれたモチーフやタロットから得られる印象(インスピレーション)などがあれば、メモに書いておいて下さい。※第一印象が大切!
その後、あなたが持っているタロット教本(タロット・バイブルなど)でそのカードの意味を調べて見て下さい。その本に書かれている内容やキーワードから、今のあなたの心に届いたワード(文言)があれば、これもメモに書き留めておいて下さい。
今の人生がなぜこうなのか? 今回の人生で何を学ぶべきか? これからの人生ですべきこと(やり残したこと)は何か? 『タロット・シンボル・カード』を前にもう一度、問いかけて見ると、もしかして※自然に答えが湧き上がってくるかも知れません。
※この状態こそがあなたのタロットとのラポール(信頼)でありシンクロ(共鳴)で、リーディング(占い)をする上で、最も重要なプロセスでありファクター(要素)なのだと気づくことでしょう。
※自分に縁のないタロット・カードより自身のシンボル・カードの方がシンクロする可能性が高い!
最後に(まとめ)
今回は『タロットと深くつながるために』というテーマで
- タロット・デッキの選択方法
- よりタロットと親しくなる方法
- タロット・シンボル・カードの見つけ方
についてお話いたしました。
基本的に僕が昔学んだ『メアリー・K・グリーア女史』の『タロット・ワークブック』に書かれた内容を踏襲しているのですが、これからみなさんと、このワークショップを通して一緒に学び、タロット探究の旅を楽しみたいと思いますので、今後ともよろしくお願いいたします。
ちなみにタロット・シンボル・カードは今回紹介したパーソナル・カードやソウル・カード、シャドウ・カードの他にも色々あります。特に今回とは違い小アルカナから導き出すシンボル・カードや、今年や来年などを象徴するシンボル・カードも大変興味深いので、また次回から一緒に学んで行きましょう。
