「いい写真」って何だろう?

 







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「何が写真の良し悪しを決めるのか?」…僕は最近、その事ばかりを考えている。まだカメラを始めたばかりの駆け出しの僕が、考える事ではないのかも知れないけど…プロ・アマ問わず、色んな人の撮った写真を見ていると、いわゆる「いい写真」の評価は「見る人によって違っていて良いんじゃないか?」…と思うようになった。

キッカケはネットで投稿した写真を評価してくれるサイトがあって、僕も一応、投稿したりして、プロや他のアマチュアの方からの意見を参考にしている。ちなみに、そのサイトを紹介しておくと…写真投稿&写真共有サイトのGANREFと、インターネット雑誌で「PHaT PHOTO」なんかを利用している。(※PHaT PHOTOはプリント投稿なので、まだ投稿していない)

話を戻すと…前にも書いたと思うけど、僕は昔、手描きのグラフィック(パース・レンダラー)を仕事でやっていて、絵の構図、つまり主題・副題などの配置が、とても重要だと思っていた。カメラを始めてからでも、一般的な入門書などを読んでみると、ほとんど絵と同じことが書かれていた。

「何を…どんな風に撮るのか?」…これは僕がカメラの入門書として最初に選んだ、鉄道写真家の中井精也さんの本の中の言葉だ。中井精也さんはNHK BSプレミアムの「てつたび」でおなじみの有名写真家だから、知っている方も多いと思う。僕も鉄道は好きだけど…それほど※”鉄ちゃん”ではないので、あまり鉄道写真は撮ったことがない…。(※撮り鉄の事:中井精也さん風な表現)

鉄道写真の主題は、言わずもかな「列車」だよね。そして副題は、四季折々の風景かな。もちろん、この2つのテーマだけでも、無限のバリエーションがあって…中井さんの写真を拝見すると、いわゆる「いい写真」の見本市みたいな感じだ。でも…その「いい写真」は、中井精也さん風の「いい写真」であって、僕が探している「いい写真」とは少し違う…という事に気がついた。

また、今まで…写真の勉強のために、僕の尊敬する写真家風の写真は、幾度も撮ってきた。※本歌取り…って奴だ。恥ずかしいので、ここではお見せできないけど、真似て撮るのは、撮る技術の勉強になって楽しかった。でも…それは中井精也さん風であり、アンリ=カルティエ・ブレッソン風であり、ソール・ライター風でしかない。だから…僕の探している「いい写真」は、まだ見つかっていない。

なんだか、僕の愚痴話になってしまったけど…そんな中、今回、一筋の光明みたいなものが射した気がした。それは「ウィリアム・エグルストン」について書かれた本との出会いだ。写真に詳しい人からすると、そんな有名な写真家を、知らなかったのか…と言われてしまいそうだけど…名前は知っていたけど、僕は正直言って彼の写真に興味がなかった。

何故かと言えば…エグルストンの写真は「何が撮りたかったのか分らない写真」だったからだ。もっと言うと、彼の写真には「主題や副題」が無い写真…と思っていたから。でもこれは僕の写真レベルの問題で…理解できなかっただけだった。エグルストンの写真は、「ニューカラー」と呼ばれ…彼以前の写真と以後の写真の歴史を変えてしまった…と言われている。

「ニューカラー」を簡単に説明は出来ないけど、僕なりの理解で、言わせてもらうと「写真に写っているものは全て平等の価値がある」…ということかな?…つまり写真の中で明確な主役や脇役が決まっているのではなくて、全てのモチーフが平等に調和して、一つの写真を構成している…ということらしい。

そして僕は、写真は見る人によって、感じ方や評価が変わるのは当たり前と感じていたので…色んな感情を引き出せるの写真が「いい写真」じゃないのか?…と思うようになった。そこで、僕はいわゆる「ニューカラー」の写真を撮ってみることにした。けど…これが難しい。本当に難しいんだ…。

RICOH GR Lens=18.3mm F2.8 ポジフイルム調

観音寺市豊浜町の一の宮公園に、世界的彫刻家イサム・ノグチがデザインした遊具彫刻が22基設置されていのを撮ってみた。エグルストンの写真のように…それぞれの被写体を平等にするため、広角で引きの絵にして撮ってみることにした。イサム・ノグチがデザインした遊具だから、それぞれ主張が強い被写体だけど、実験的に、わざとランダムに配置して自然な感じに撮ってみたのだけど…どうだろうか?

Nikon D5200 Lens=70mm F4 エフェクトなし

これは同じ公園から海に向かって一枚パチリと撮ってみた。絵を描いていたこともあってか、撮っていて…主題がないものを撮る…というのは僕にとって一番難しいと感じてしまった。今回のアイキャッチ画像も、同じ場所で撮った写真だけど…潮干狩りをしている人を、かなりの引きで撮って主題を弱めたつもりだった。けど…上手く行ったかどうか分らないな…。

…という訳で、今回は写真を撮る者にとって、永遠のテーマかもしれない「見る人にとって、いい写真」とは何かについて、書いてしまったけど、自分の未熟さも相まって、全く答えになっていない。でもこれからも、探し続けて行くのだろうな…と思うのであります。

― リュウショウ・オカモト ―

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