瞬間を生きる…

「私たちの魂が、今あること…を学ぶなら」
「私たちの魂が、今にいる方法…を学ぶなら」
「私たちの魂が、過去を手放し、未来を忘れること…が出来たなら」
「私たちは、隠された真実を知ることが出来る。
…歪んだ世界を、見渡すことが出来る」
「私たちの世界は…」
「私たちが生きる、この世界には…過去なし、未来なし」
「ただ、今があるだけ、今と言う瞬間があるだけ」
「この世は…瞬間の時空連続体」
「過去と言う時間は…心の錯覚」
「未来という時間は…心の創造。
…そして、今と未来をつなぐ、時空があるだけ、連続した瞬間があるだけ」
「私たちの生きる、この世界の本当の姿は…瞬間の時空連続体。
…だから過去も未来もない。…ただ今と言う時空があるだけ。
…今と言う瞬間があるだけ」
「この世界は、巨大なクラゲ。海に漂う無形のクラゲ」
「絶えず、形を変えて海を漂う一つのクラゲ」
「ある瞬間は…もう過去とは違うクラゲ」
「別の瞬間には…未来をつくるクラゲ」
「だから、今の形に過去の形は存在しない。
…そして未来の形も存在しない」
「あるのは、今と言う形だけ。
…未来につながる…今という瞬間の形だけ」
「未来と今をつなぐ、たった一つの”もの”は海。
…宇宙という名の海」
「海のリズムで、クラゲは形をが変える。
…海のリズムでクラゲの居場所が予想できる」
…一貫性のある波からクラゲの形が想像できる」
「流動的な海のなかで、未来のクラゲが育つ。未来に影響するクラゲが育つ」
「しかし…まだクラゲの一部は…過去の形」
「過去の形は…単なる錯覚。今にはもうない単なる記憶」
「でもこの記憶に、未来の種が縫いこまれている」
「未来を想像する種が縫いこまれている」
「私たちが触れられるのは…この未来の種だけ。…そしてその種を育てることだけ」
「でも、それが…今と言う、瞬間を知る…こと。
…そして…今と言う、瞬間を生きる…こと」
― 瞬間を生きる ― リュウショウ・オカモト