【占い師になる】タロット・小アルカナ「コートカード(絵札)」について深堀りしてみた!

こんにちは。Ryushoです。
前回、投稿しました【占い師になる】シリーズ!
の補足としてタロット・大アルカナ『キーワード集』
をお届けしましたが、今回はその続編として……。
【占い師になる】タロット・小アルカナ「コートカード(絵札)」を深堀りしてみた!
をお届けしたいと思います。

ただ、ご存じの方も多いと思いますが、小アルカナは56枚もあり、1枚のキーワードが正位置・逆位置にメインのキーワードで最低でも3つ(コートカードは4つ)もあり、多すぎるので、今回は小アルカナ「コートカード(絵札)」16枚のみにいたしました。
それと後で詳しく説明しますが、同じ小アルカナである数カード(数札)とコートカード(絵札)ではその構成が違い、扱いも変わりますので、少し複雑な『コートカード(絵札)』の方から説明したいと思います。
なお『キーワード集』は、前回の一度あきらめてしまった人に確認してほしいタイプ別『タロット教本の選び方』の中でおすすめしたタロット教本「タロット大事典」と「タロットの教科書 第1巻」今回の「タロット 未来を告げる聖なるカード」からキーワードを作りましたので、これら以外の教本で学んだ方は※参考程度として下さいませ。
目次
タロット・小アルカナ「コートカード(絵札)」を深堀りしてみた!
タロット教本で学ばれている方には不要かもしれませんが、その前に少しだけタロットの小アルカナの構成について説明いたします。
小アルカナ(全56枚)は、【4つの意識】からなる元素が、外界において現れた事象として描かれています。
これに対して大アルカナは【深層心理】のアーキタイプ(元素)で、人間の内面が描かれているのでした。

さて話は小アルカナに戻りますが【4つの意識】のアーキタイプことを4元素とも呼びます。
小アルカナ共通の【4元素】とは?
■ 小アルカナ【4元素】意識の構成
- 【火の元素】直感:(ワンド)杖のカード
- 【水の元素】感情:(カップ)杯のカード
- 【風の元素】思考:(ソード)剣のカード
- 【土の元素】感覚:(ペンタクル)金貨のカード
この4元素(4つの意識)に分けられたカードのことを組札(スート)といい、それぞれ、ワンド・カップ・ソード・ペンタクルのカードと呼ばれています。
■ 4つの組札(スート)が表すもの
大きく言えば、4つの組札は、人生における人間の営みを表しています。そして外界で起こる事柄に対して4つの意識(直感・感情・思考・感覚)で、どう反応し答えていくか描かれているのです。
例えば、ある情報がもたらされた場合、自分の感を信じて動くのか? 好き嫌いの感情で決めるのか? あるいは、熟考しよく考えてから行動するのか? さらには、とりあえず動いてみて、良し悪しを判断するのか? といった意識の違いを表しています。
さて小アルカナの構成を説明する上で、先に【4元素】と4つの組札の構成をお話しましたが、実は小アルカナには、もう一つ知っておくべき、カードの分類があります。それが【コートカード(絵札)】と【数カード(数札)】です。
コートカードと数カードの違いとは?
一言で言えば、コートカードは人物を表していて、数カードは事象を表しています。
これだけでは少し分かりにくいので、もう少し説明を付け加えると、コートカードは人物のカードとも呼ばれ、性格や個性を分類するカードで、数カードは世に起こる事象に対しての経験や、占った後の結果などを表しています。
■ 数カード(数札)とコートカード(絵札)の構成
数カードについては、1(エース)から10まで順番に並んでいるだけなので難しくはありません。数カードは世の中に起こる事柄を表しているとされ【事象カード】とも呼ばれています。※小アルカナ『キーワード集』の時に詳しく説明します。

基本的にコートカードは、一つの組札(スート)において4つの人物(キング・クイーン・ナイト・ペイジ)に分けられます。
コートカードは人物のカードとも言われ、それぞれ(王・女王・騎士・王子)を表しそれぞれの立場と、さらに(成人男性・成人女性・若者・子供)と、人間の成長を表しています。
文章だけでは分かりにくいので箇条書きでコートカード(立場と人間の成長)を見てみましょう。
■ コートカード(立場と人間の成長)
- コートカードのキング(王):(父)成人男性期
- コートカードのクイーン(女王):(母)成人女性期
- コートカードのナイト(騎士):(兄)青年期
- コートカードのペイジ(王子):(子)未成年期
カードの順位的には王であるキングの方が、クイーンより上位ですが、人間の成長期としては、父性と母性の違いであり、成人として同位であります。また、ナイトを兄としていますが、これも子が王子(男の子)であるからで、騎士であるナイトを姉としても構いません。

タロット・リーディングの際、コートカードが複数枚出た場合など考慮して下さいね。
それともう一つ、このコートカードも、先にあげた4元素の意識にも対応しています。
■ コートカード(意識の構成)
- コートカードのキング(王):直感
- コートカードのクイーン(女王):感情
- コートカードのナイト(騎士):思考
- コートカードのペイジ(王子):感覚
4元素の【意識】とコートカードの【意識】を融合させて考える!?
小アルカナ共通の「4元素の意識とコートカードの意識(直感・感情・思考・感覚)を融合させて考える!?」とは書きましたが、あまり考えすぎると、こんがらがってしまうので、なんとなく覚えておくだけでも構いません。

例:ワンド【火の元素】直感の場合
- ワンドのキング(王)= 直感から生まれた直感
- ワンドのクイーン(女王)= 直感から生まれた感情
- ワンドのナイト(騎士)= 直感から生まれた思考
- ワンドのペイジ(王子)= 直感から生まれた感覚
と整理して考えております。
今回のまとめ
ここまで、小アルカナのコートカードについて深堀りして説明してきました。タロット・大アルカナ『キーワード集』に続き、小アルカナの『キーワード集』をお届けしようと思いましたが、やはり大アルカナとはまったく違う構成の【4元素】や【人物カード】と【事象カード】の違いを理解していないと、ただ単にキーワードを覚えただけではダメなので、少し細かく説明させていただきました。
特に今回のコートカード(絵札)【人物カード】の扱いについては、少し複雑なので、順を追って説明しましたが、今回の内容を理解していただくと、数カード【事象カード】の場合は簡単ですね。
■ 小アルカナ【4元素】意識の構成
- 【火の元素】直感:(ワンド)杖のカード
- 【水の元素】感情:(カップ)杯のカード
- 【風の元素】思考:(ソード)剣のカード
- 【土の元素】感覚:(ペンタクル)金貨のカード
■ コートカード(立場と人間の成長)
- コートカードのキング(王):(父)成人男性期
- コートカードのクイーン(女王):(母)成人女性期
- コートカードのナイト(騎士):(兄)青年期
- コートカードのペイジ(王子):(子)未成年期
■ コートカード(意識の構成)
- コートカードのキング(王):直感
- コートカードのクイーン(女王):感情
- コートカードのナイト(騎士):思考
- コートカードのペイジ(王子):感覚


これら深層心理の考え方は、トート版タロットのカバラ思想や、西洋占星術などでも応用可能なので、少し面倒だけど覚えておくと便利だと思います。
小アルカナのコートカード『キーワード集』は、以下のリンク先からご確認下さいね!
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。また次回、お会いいたしましょう!