結局、何の占いが一番当たるの?って話

今日は。占いを研究して20年、タロットと占星術を中心にカウンセリングを行っているRYUSHOです。今回は長年「占い」と関わってきた私が、クライアントからよく質問される「占いとは何か?何の占いが一番当たるのか?占いをするときの注意点は?」などについて書きたいと思います。
目次
結局、占いって何?
占いの起源と歴史
占いを理解するには、占いの歴史を知ることがその手がかりになりますが。みなさん、占いってどれくらい前からあるか知っていますか?かなり前からというイメージはあると思います。古代を扱ったアニメに老婆のシャーマン(まじない師)が石を投げて吉凶を占ったり、西洋では魔女が怪しい薬草を焚き、水晶の前で占ったりしているシーンを何度も見たことがあると思います。
もちろん、これらも占いの原型で、現在もそのまま残っている占術もありますし、現代風にアレンジされたものも多く存在します。では、最も古い占いって何でしょうか?占いの起源については諸説あるのですが、私が認識しているのは、大きく分けて二つの体系があります。
● 一つは、西洋の「プロト占星術」です。チグリス・ユーフラテス川流域のメソポタミア南部にその起源があると考えられ、紀元前2000年より前には、すでに星を神々の意志を知るためのオーメン(予兆)としてみなして、ごく初歩的な形の占いが行われていて、これが現代の西洋占星術の原型とされています。
注釈 オーメンとは⇒ 前1900年頃からはじまる古代バビロニアで、オーメンに基づく占いが盛んでした。鳥や動物のふるまい、川や大地などの自然や天体で起こるさまざまな現象(虹、雲、食、日出と日没の状態など)など、あらゆるものがオーメンとみなされていました。なかでも、儀式のなかで犠牲にされた動物の肝臓の状態は、最も重要なオーメンとみなされていました。
● 一つは 東洋の「易経」です。経という字は織物の縦糸という意味で、そこから物事の筋道(すじみち)、人の人生や天下国家の道を示し、自然や宇宙の原理を示すようになったとされています。古代中国 「殷」(いん、前1700頃)の時代、動物である亀の甲羅や牛や鹿の肩甲骨に入ったヒビの形から占う「卜占」(ぼくせん)が最も古いとされ、日本でも、天武天皇の時代に中国から飛来した五行易による占いを取り入れたとされています。
注釈 五行易とは⇒ 儒教で基本経典とされる5種類の経書の総称で『詩』・『書』・『礼』・『易』・『春秋』の五経(易経、詩、医、歴など)をもとにして、五行易と言う。
占いの種類はどれくらいあるの?
どちらが最古かという問題になると、色んな説が出てきますが、どれも確定できません。しかし、どちらも古代の人たちが生活の中で必要としていたもので、現代も衰退することなく存続している事に驚かされます。現在、どれくらいの占いの種類があるのかは見当もつかないほど多くなりました。何年か前に流行った「動物占い」や最近では小学生に人気の「占いツクール」(※ネット占い)などと言われるのも出てきています。
しかし、占いは大別すると命(めい)・卜(ぼく)・相(そう)という3つの種類に分かれます。
占い 命(めい)
宿命などを占うもので、生年月日・時間や、生まれた場所から、その人の性質、傾向、人生の流れなどを占う。推命(すいめい)とも呼ばれています。
- 西洋占星術
- 四柱推命
- 宿曜占術
- 紫微斗数
- 数秘術
- 九星気学
- 算数命学
- 0学占い
- 六星占術
- 動物占い
- 誕生日占い など
占い 卜(ぼく)
人が何かを決断するときなどに使う事が多く、卜(ぼく)によってあることを定めることを卜定(ぼくじょう)と言われ、出た内容とシンクロさせて占う(偶然ではなく気運を利用して)。
- 卜占
- ルーン占い
- タロット占い
- ジプシー占い
- ダイス占術
- 水晶占い
- ダウジング
- おみくじ・あみだくじ
- 辻占い
- 花びら占い・えんぴつ占い
占い 相(そう)
人や人名、建物、土地や国などの姿や形、画数、音などを観て、現在への影響や吉凶などをみる占いで、視覚心理学や形状心理や音響心理にまで発展したものもあります。
- 手相占い
- 人相占い
- 姓名判断
- 家相・風水占い
- 印相占い
- 墓占い
- 夢占い
- 名刺占い
どの占いが一番当たるの?
実際には上記以外にも占いの種類は数え切れないほど増えていますが、基本はこの三種のどれかのカテゴリーに入ります。どの占いが一番当たるのか?とよくクライアントから質問されますが、占い三種の特性を生かし、組み合わせたり、占う事柄によって使い分けたりするほうが、よい占い方になると思います。
ちなみに私が基本占いとしているのは、命(めい)の西洋占星術と四柱推命に宿曜占術、卜(ぼく)はタロット占いにダウジング、相(そう)はゲマトリア数秘術を使った姓名判断などを行っています。
今回のまとめ
● 古代占いには西洋と東洋の二つの体系があり、現在の占いはそこから派生したもの。
● 占いは大別すると命(めい)・卜(ぼく)・相(そう)という3つの種類に分かれる。
● 占いは、占い三種の特性を生かし組み合わせた占い方がおすすめである。
最後に占う場合の注意点ですが、占いは「当たるも外れるも八卦」ではなく、占断結果から、宿命や運命がその人の人生にどのような影響を与えているか知り、今後の人生に生かすことが大切です。また、一人の占い師や一つの占いに固執したりしないで、おみくじのように、結果のよい面を人生に取り入れるようにすれば、よいと思います。