意外と知らない「占星術の種類」とは…

今回は「占星術の種類」についてお話したいと思います。…とは申しましても、巷(ちまた)で流行の、○○占術などという、新しい占星術のお話ではなくて、いわゆる古典的な「西洋占星術」の中で、分類分けされた占星術のお話です。
これから「占星術」を学ぼうとされる方は、最低限の知識として知っておいて頂きたいお話ですが、一般の方で、あまり興味のない方は読み飛ばしていただいて構いません。星座別の恋占いを読みたい方は…
過去に色々記事を書いておりますので「西洋占星術」一覧…から選んで読んで下さいね。
最後の方で「チャンスの訪れを知る方法」についても少し解説します。それでは早速、始めたいと思います。
目次
西洋占星術の中の3つの占星術
出生占星術(ネータル・アストロロジィ Natual Astrology)
まず、最初にお話する占星術は、だれもが知る占星術です。この占星術の基本は…
物事の発生の瞬間・場所での、天体位置を基礎として、ホロスコープを作成し、占断・解釈を行う。
文章に起こすと、少しややこしいですが、要は、その人間が生まれた瞬間・場所からホロスコープを作り占断を行う占星術の事です。このホロスコープを英語でネータル・チャート(出生図)と呼びます。
出生図という言葉を使うので、人間の誕生日だけだと勘違いされますが、何かが誕生した、その日、その瞬間のホロスコープもネータル・チャートです。例えば、お店や、会社などの組織が誕生した瞬間のホロスコープもネータル・チャートとして扱います。
ただし最近では紛らわしいので、人間以外を扱う場合は始原図(しげんず)とか、英語ではイベント・チャートと呼ばれたりします。
これはネットで簡単に作った、その日のホロスコープです。Campanus Housesさんのさくっとホロスコープ作成です。リンク先に飛びますので、興味のある方は、作ってみてください。
仮に作成した2018年6月18日AM11:13のホロスコープですが、この日、この瞬間に特別なイベント(何かが生まれたり、始まった)があれば、立派なネータル・チャートになります。
マンデン占星術(Mundane Astrology)
あまり聞きなれない占星術だと思いますが、これも立派な西洋占星術の種類の一つです。マンデン(Mundane)とは「地上の、現世の」という意味で、マンデン占星術は…
地球上に起こりうる、天候や地震、国家の命運(戦争・経済)などを扱います。
元々「西洋占星術」では、このマンデン占星術の方が歴史が古く、多くの文献が残されています。マンデン占星術で作成するホロスコープは「春分図」です。また補足として夏至図、秋分図、冬至図も用いられます。
春分図とは、その国(地域など)の地点で、太陽が※春分点を通過する瞬間に作成したホロスコープのことです。(※春分点とは、黄道と赤道との交点のうち、太陽が南から北へ赤道を横切る点で春分の日のこと)
マンデン占星術では、この春分図に月の位相図(新月・上弦・下弦・満月)や日食図、月食図なども、合わせて用いられ占断されますので、かなりの知識と修学能力が必要とされます。
僕も一応は勉強しましたが、修学は及ばず、専門外としております。(泣…笑)
ホーラリー占星術(Horary Astrology)
最後、3種類目の占星術はホーラリー占星術です。これもみなさんは、あまに聞き慣れない占星術だと思いますが、僕は占いカウンセリングの際に、結構、頻繁に使っていました。これを一言で表現するなら…
人の悩み、その問題の回答を求め時の…その瞬間、場所のホロスコープを作成し、占断・解釈する占星術です。
ホーラリー(Horary)とは英語で、時間ごとの、毎時の…という意味で、その問題を提起した時間ごとのホロスコープを作成して、アドバイスする占術で、昔は即時占星術とも呼ばれていました。
ホーラリー占星術の特徴としては、出生占星術と違い、宿命として変えられないさだめを読み解くのではなく、その瞬間、瞬間で変わる運命を占断します。そういう意味でタロットカード占いに近く、問題に対してイエス・ノーの占断がはっきり出るところと、カウンセリングに近い占断が出来ます。
ただし、ホーラリーを用いられる日時や時間(※ボイド・タイム)などの制限があって、結局僕は、タロットカードと占星術の併用になりました。(※ボイド・タイムとは月のイングレスにより占断が狂う時間帯)
チャンスの訪れ~良い時期を選ぶには
一口に「西洋占星術」と言っても、いろんな占術で成り立っている事を、ご理解いただけたかと思いますが、占星術は、これら技術の組み合わせなんです。これを、分かりやすく説明すると…
例えば、あなたにとってチャンスの時期を知りたいとすれば…(誰でも知りたいですよね…笑)
まず、先に出てきたネータル・チャート(出生図)を作ります。その出生図に、現時点での天体の位置(トランジット)を重ね合わせてみて、その関係性(※アスペクト)を見れば、すぐに分かります。(※アスペクトとは天体との角度のこと)
チャンスを表す天体は木星です。現在(トランジット)の木星が、あなたの出生図の中の※感受点ASC(アセンダント)を通過するタイミングがチャンスの時期になります。
まだ占星術を勉強されていない方には、少し難しいと思いますが、イメージで聞いて下さい。(※感受点とはホロスコープ上に作られた天体とは違うポイント)
実際の占断では、あなたの※年齢域の運命を見るプログレス図も考慮しますが、何か新しい事を始めるチャンス時期を知るだけでしたらネイタル・チャート(出生図)さえ作れば、すぐに分かるのです。
今回のまとめ
今回は「西洋占星術の種類」についてお話してきましたが、一番お伝えしたかったことは…
占星術は色んな占術の組み合わせで成り立っているということで、組み合わせ次第では、様々なことがらに応用できるという事です。
よく僕のクライアント(相談者)から「なんで運命の人(結婚した人)と知り合う月日まで分かったの?」と言われることがありますが、このチャンスの時期をお伝えしただけなんです(…ネタばらしです…笑)
ただし占星術の基礎は同じですが、応用の仕方については、占い師によって変わりますので、占断結果は少し違ってきますが…(笑)
もし占星術に興味をもたれた方は、修学は長い時間と根気が必要となりますが、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?始めるタイミングは、木星があなたのASCを通過する時期ですよ…「えっ!時期が分からないって?」
…そこを調べるところからが占星術の入り口です…(笑)
最後まで読んでいただいてありがとうございます。今日も、みなさんに幸せが訪れますように…Ryusho