心理学者が教えてくれた、ナルシストから身を守る8つの方法とは

あなたの近くにナルシストはいますか?自己愛とも翻訳されるNarcissism(ナルシシズム)はナルシストとして日本語として定着しつつありますが、いわゆるナルシストは、あなたの家族、会社、友人の中にいるかもしれません。
日本ではナルシストの存在は「困ったちゃん」くらいに、まだ軽く考えられていますが、欧米では、ナルシストは社会環境を壊す存在として警戒されています。
あなたがナルシストに、時たま会うくらいなら、まだ耐えられるかもしれませんが、彼らが会社の上司や、親、先輩など目上の立場にいたなら最悪です。
そこで今回の浪漫紀行は、心理学者ケリル・マクブライド(Dr’Karyl McBride)氏が説いたNarcissism(ナルシシズム)の特徴と、あなたがナルシストから身を守る8つの方法について紹介したいと思います。
英語の原文を読みたい方は ⇒ こちらご覧下さい。
目次
ナルシシズムの特徴は
心理学者ケリル・マクブライド氏によると、もしナルシストがあなたを追いかけているとしたら、気をつけてください。彼らはあなたに、いい影響をあたえません。
●ナルシストの性格
まず、ナルシシズムの核心的な性格は「脆弱な自我、批判に敏感、自己嫌悪」の3つです。
1.脆弱な自我とは自尊心が傷つき易くいつも他人の目を気にしています。
2.他人からの批判や評価を異常に気にするところがあります。
3.ナルシストは自己嫌悪の裏返しで、他人を攻撃することで隠します。
●ナルシストの行動心理
さらに、最悪なのは彼らは自分の感情に対処することが出来ないので、これら悪い感情を他人に投影して批判します。
1.自分の行動の責任は負いません。
2.他人の行動に対して責任の追求をします。
ナルシストから身を守る8つの方法
ナルシストがオフィス環境に一人いるだけでも大変ですが、あなたの上司や先輩、ライバルなら気をつけなければいけません。彼らの悪しき感情があなたや、他の人々に伝染して場の雰囲気が悪くなるでしょう。仕事の効率や成果が悪化するかもしれません。そしてその責任はナルシスト以外の人間に向けられます。
しかし安心してください。心理学者ケリル・マクブライド博士が、彼らに対処する8つのヒントを教えてくれました。
1.まず、無視することです。
これはナルシストをのけ者にするという意味ではなく、彼らの行動や言動を無視することを意味します。彼らの言葉を真(ま)に受けず、聞き流すことです。ただしナルシストを悪質な人間だと、心で思うと、他人の批判に敏感なので、攻撃が自分に向けられる恐れがあるので注意してください。
2.もし、攻撃を向けられた時、彼らと戦ってはいけません。
あなたに責任がなくとも、批判の目が向けられることがあるでしょう。この時、自分の行動を正当化してもナルシストには無意味です。この場合は防御せずに、彼の批判は彼自身に向けられたものだと、心で思いながら聞き流してください。
3.彼らの批判にも一理あると考える。
ナルシストが指摘する批判の中にも真理がある場合があります。ただし、これは一般論的な批判で、あなたや誰か個人に向けられた物ではないと理解するように努めてください。そう考えることで攻撃のダメージが幾分、軽減されるでしょう。
4.もし、あなたがナルシストと会話や報告などをする場合は、明確な境界線が必要です。
仕事上の会話や報告などは、普通に行えますが、仕事の付き合いを超えた場合は注意が必要です。プライベートと仕事の線引きは、はっきり、きっぱり言ったほうがいいと思います。
5.自分の権利や主張がある場合は、はっきりと大胆に主張してください。
セクハラや理不尽や要求など、あなたに被害がこうむる場合は、はっきりとNOと言ってください。ナルシストはあなたの心の弱さにつけこみます。
6.自分自身の直感や感情を信じてください。
ナルシストが支配した環境にいると、自分の考えが間違っていると思い込んでしまうかもしれません。自分の感情が信じられない場合は、違う環境にいる人や、信頼できる人に話を聞いてもらうと良いと思います。
7.あなたを守れるのは、あなたである。
他人があなたをナルシストから守ることを期待しないでください。本当の意味でのあなたの戦いは、ナルシストの声に囚われない事。彼らの批判を聞き流し、その声を手放すことが大切です。そのために瞑想や趣味など、手放すツールが存在します。
8.私たちの人生は、優しさと思いやりを表現することです。
もっと優しさや思いやりを世界にもたらすために働くことは、我々人生の価値ある目標です。愛する家族や恋人、友人、子供たちに優しさと思いやりを、あなたの方法で表現してください。その人生にナルシストは存在しなくなるでしょう。
今回のまとめ
いかかでしたか?ナルシシズムから身を守るには、ナルシストから離れることが一番大切ですが、みなさんの環境によっては、そうも行かないと思うので、対処のヒントになればと取り上げてみました。
心理学者ケリル・マクブライド博士の8つのヒントは原文が英語でもう少し簡略されていたので、説明文は僕が翻訳後、日本人にも分かりやすく解釈編集を加えていますので、ご了承ください。※原文とは一部違います。
これからも浪漫紀行は、身近で見つけた奇跡やためになる事を中心に書いて行きたいと思います。みなさんの幸運な人生のお手伝いが出来ることに幸せを感じながら。RYUSHO