「引き寄せの法則」に見過ごせない「反発の法則」とは

念波を考える上で、絶対に見過ごせない「引き寄せと反発の法則」について説明します。
目次
「引き寄せの法則」とは
「引き寄せの法則」みなさんも一度は耳にしたことがあると思います。書店でも自己啓発本のコーナーに行くと、この関連本が数多く出版されています。2007年頃、日本でエイブラハムの引き寄せの法則が有名になりましたが、エイブラハムとは著者の名前ではなく、非物質界の意識の集合体の名前で、エスター・ヒックスという女性の身体を通して語りかけた言葉を記したものです。
1990年代始め頃から流行った「マーフィーの法則や」「7つの法則」など日本でもスピリチュアルブームであった事も手伝ってヒットし、現在では他の著者による多くのスピンオフ作品も存在します。
その中でも特に大ヒットの手助けとなった作品が『ザ・シークレット』(The Secret)です。「引き寄せの法則」を主題としてたロンダ・バーン著の原著は2006年に刊行され、日本語訳は2007年に書籍版と映画DVD版が出されました。これらが火付け役となってエイブラハムの「引き寄せの法則」も大成功を収めました。
「引き寄せの法則」が上手く行かない理由は
引き寄せの法則については有名なので詳しい説明は必要ないと思いますが、簡単に言えば、「自分が望むものをイメージによって引き寄せる」方法などを記していて瞑想法やイメージング法などを使い、いかに望ましい人生「物、人、お金、成功」を引き寄せるかと言う事が書かれています。
この説明の中で、出来るだけポジティブな気持ちをイメージして、自分が引き寄せたい事が叶った場面を想像し、常に感謝の気持ちを持つことが重要であると説きます。おそらく、多くの人がこの方法を実践したことでしょう。しかし、一部の人間を除いて、その大多数の人が簡単に成功はしなかったはずです。それは何故でしょうか?
それは、この法則の説明のなかで、あまりにもポジティブな気持ちを持つことに注視しすぎたため、本来、自然の法則である「陰陽の法則」である陰の部分の説明が足りなかったからです。
「反発の法則」とは
「引き寄せの法則」が陰陽で言うところの陽であるならば、「反発の法則」は陰になります。この陰陽の法則は運命学では基本中の基本とされ、生命宇宙の理(ことわり)を表しています。陰陽の法則については、また機会を改めて説明したいと思いますが、よくこの法則で誤解されていることがあります。それは「陽は良いもの、陰は悪いもの」という発想に偏ってしまう事です。この誤解によって、その本質を見誤ってしまいます。
これは西洋文化と東洋文化の違いも関係していると思いますが、おそらく「引き寄せの法則」では、その真理であるはずの「反発の法則」を悪いものとみなし、説明が足りなかったのかも知れません。
「反発の法則」とは一言で言えば、「手放すこと」に本質があります。新しい物が欲しいと思っても、自分が持てるキャパシティー(保持能力)には限界があって、何かを捨てなければいけません。先の「引き寄せの法則」で簡単に願いが叶った人も居たと思いますが、それは、この手放すことに躊躇しない人間か、器が大きな人だったのではないでしょうか。
しかし、我々普通の人間は日常を変えたいと願っていても、捨てられない、別れられない、変えたくないと、願いとは反対の気持ちもあわせ持っているのです。もし願いがあって幸せな人生を送りたいなら、この「反発の法則」をしっかり学び実践して行かなければなりません。
今回のまとめ
- 「引き寄せの法則」とは「自分が望むものをイメージによって引き寄せる」方法の事
- 「引き寄せの法則」が上手く行かない理由は「反発の法則」を無視しているから。
- 「反発の法則」とは「手放すこと」に真理がある。