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ちょっと特殊な…画角の眼

 







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自分から言うのは少しおこがましいけど…僕の目は特殊な目をしている。目の形が変だとか、そういう話ではなくて、ものの見方が特殊なのだ。僕はこの目を「画角の眼」と呼んでいる。眼は”まなざし”のことね。そして最近カメラを始めてから…この「画角の眼」が役に立っていることに気がづいた。

カメラで、一眼レフの利点は色々あると思うけど…僕が一番に思うことは、レンズを交換できること。そして画角を自由に決められることかな。このレンズ交換と「画角の眼」は同じ効果だと思っている。

なぜ僕が「画角の眼」を持っているかといえば…若い頃、バースを描く仕事をしていたので…。あっ…パースとは建築の立体完成予定図のこと。このおかげで「画角を取る眼」が自然と身についていて、カメラで構図を決めるときも、同じ感覚で見ていると思う。

僕の感覚だから写真家の人からすると、少し変かも知れないけど、僕にとって画角は、目の前の空間の、どこからどこまでを絵の画面として収めるか…という感覚で、頭の中で四角い画用紙を想像して…その画用紙を拡大したり縮小したりして決めている。風景画家の人がよくやっている…筆を縦にしたり横にしたりして景色を見ているのも同じだ。

でもカメラなら一眼レフだとファインダーを覗くと出来上がった画角の絵が見れるし…さらにファインダーがないRICOH GRなんかはカメラの背面にある液晶で確認することが出来るんだ。なんて便利なんだ…って思った。

高松港 RICOH GR Lens=18.3mm ハイコントラスト白黒

この写真なんかも…パースの基本みたいな構図で水平線と、左手画面の4分の一くらいにある焦点に向かう放射状の歩道のラインと…。さらに画面からは外れて見えないけど、右手遠くの水平線上にある…もう一つの焦点に向かうラインが歩道の横の線だ。実はこの2つのラインはパース・ラインと言って…2次元である写真の画面に奥行きを与える線(ライン)となっている。

例えば歩道の幅は…ずっと同じ幅だけど、写真で見ると遠くに行くほど狭まって見えるよね。これがパースなんだ。このパース・ラインのおかげで2次元の画面の中に奥行きという空間を感じることが出来る。まっ、僕がパース・レンダラー(パースを描く人のこと)だったとき手描きでやってたことを、カメラでやっているだけなんだけどね…。

今は僕の相棒であり、すぐれた道具でもあるGRだから、描きたい風景にレンズを向けて、後は背面液晶で切り取りたい空間に構図をあわせるだけ…。もう、ほとんど自動で瞬間的に構図を決めてシャッターを切れば、後はGRまかせでOKだ。前にも書いたと思うけど…カメラはカメラ・オブスクラ(ラテン語で暗い部屋)と言って、風景を描く際の補助の道具(実際の風景を印画紙に転写する技術)として発明されたもので…。

風景画家やパース・レンダラーが持つ「画角の眼」とカメラは親子関係みたいなものかな…。なので僕は、写真を撮る際に、絵に水平が出ていなかったり、焦点位置が黄金比率から外れていたりすると…なんだか気持ちが悪くて、無意識のうちに直してしまう。でもこれが…普遍的になりすぎて面白みのない写真になっていたりもするので…。基本をぶち壊す、ブレイクすることは、次の僕の課題だと感じているのであります。

― リュウショウ・オカモト ―

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