古い”もの”の形には…どこか味わいがある

 







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ふと自分が凄い時代を生きて来たもんだな…と思いふけっている今年、2019年は新元号に変わる年。この記事を書いている時には、まだ次の元号が何になるのか知らないけど…

僕は…生まれた昭和から数えると平成と新元号の3つの時代を生きている事になる。そんな僕が…生まれた時からスマホだネットだと、当たり前のように生活している平成以降に生まれた人にとって、昭和はどんな風に写るのだろう?…と、ふと考えてしまうことがある。

引田の町中の給水ポンプ RICOH GR Lens=18.3mm F2.8 ハイコントラスト白黒

それほど僕は懐古趣味ではないけれど…あきらかに現代とはちがう”もの”の形を目にしたときなんかは、何かいいな…と感じてしまう。どこがいいの?…とはっきり聞かれると困ってしまうけど…やっぱり何か形がいいんだよね…と答えるだろう。

文章的に表現すれば ”どこか味わいがある”…とか言えばいいのかも知れないけど、これもおそらくは、今の若者には伝わらないと思う。その点、写真は…見れば分かってくれる…かも知れない。僕がRICOHのGRで、よくモノクロで撮っているのは、その形の良さがコントラストによって際立つから。

引田の道具屋にて RICOH GR Lens=18.3mm F2.8 ハイコントラスト白黒

昔の”もの”…ってどこか生き物に見えない?…今の若い女の子だと ”かわいい” って言うと思うけど、この古道具屋さんで見つけたラビットというスクーターは思わず擬人化してしまいたくなるフォルムをしているよね。僕が小学生の頃に、家に一台あって、玄関の土間に置かれていた。僕はよく、このラビットにまたがって遊んでたっけ。

写真はないけど…こいつに似た形の”もの”が我が家にもあった。それは電話だ。今はほとんど見かけなくなった黒電話も、こんな愛らしい形をしていたのを思い出した。そう考えると、昭和の”もの”は…どこか温かみを感じる、角ばってない、”もの”の形が多くあふれていた気がする。上の写真の井戸の給水ポンプだってそうだ。

それらは”もの”なんだけど…どこか血が通っているのじゃないかと思わせる形をしていた。そんな”もの”に囲まれた昭和の話を…平成が終わろうとしている今、書いているなんて、何だか変だよね。僕が最近、モノクロを多く撮りはじめたのは、きっと時代を一つ飛び越えて、何か忘れ物を取りに帰りたかったからかも知れない。

古いことはいい事ばかりではないけれど…味わいのある”もの”と出会えた時は、現代のデジタル世界で生きている僕の心が”ほっと”して、バランスを取り戻す気がするんだ。来る新元号…来る新しい時代はどんな世界になるのかな?…と考えながら、新しい時代の到来にワクワクしていた昭和を思い出し、次の時代を迎えたいと思う。

― リュウショウ・オカモト ―

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