【西洋占星術】占星術の周期と『周期占い』との違いについて…説明してみたいと思います!

西洋占星術以外の…他の占いに詳しい人ほど、運勢は 「12年毎に巡ってくるもの」とか、9年周期説や、60年還暦説などを考える方が多いと思います。
これは、古代中国で発展した易経や干支の考えが残る、我々日本人にとって当然のことなのですが……。

西洋占星術は、運勢が巡ってくる「周期占術』とは違う!
…ということをテーマとして、お伝えしたいと思います。
えっ違うの!?と思われる方もいらっしゃるとは思いますが、少しお付き合い下さいませ!
目次
周期占いとは違う占星術
天体周期について
占星術で使う、太陽系の天体は、それぞれ一定の、正確な周期で太陽を中心に周回している…ということは小学校の理科で習ったと思います。
確かに、個々の天体は明確な周期を持っています。例えば木星です。木星は地球から見て、約12年に1度、同じ星座に現れます。土星は、約30年に1回、同じ星座に現れます。では、ここで問題です。
「木星と土星が、同じ星座に現れるのは…何年に1回でしょうか?」

答えは…12と30の「最小公倍数」の60ですね。
つまり、木星と土星が、同じ星座に現れるのは60年に1回ということになり、古代中国の易経も、天文暦(星の動き)や節季(陰暦)を応用していたことから、60年還暦になったと思われます。
ちなみに、地球から見て、この土星より遠い天体(天王星、海王星、冥王星など)は、社会の天体(ソーシャルプラネット)と呼ばれ、個人の運勢よりは、国家や社会など、「長い年月をかけて成長するもの」を見るのに適した天体と考えられています。(天王星の周期は約84年で、この3つの天体が揃うのに約420年かかります)
(※注意:個人のホロスコープにおいて、土星より遠い天体も重要な天体で、不要という訳ではありません。)
あなたのホロスコープは、唯一無二のもの
さて話は…占星術の『ホロスコープ』になりますが、ホロスコープが何か知らない方は……。
あなたの月が…どのハウスに入っているかで「隠された世界の鍵」が分かります
……から先にお読み下さいね。
では個人の運勢を占うホロスコープには、いったい何個の天体が入っているかご存知ですか?
ホロスコープ作成サイト(無料)から、あなたのホロスコープを作成すれば、分かると思いますが……。
僕が占い鑑定する場合、最低でも10個の天体(メジャー・プラネット)と2つの※感受点、さらに、2つのマイナー・プラネット(小天体)を表示させています。(※感受点とは、天体以外の重要なポイント)

ある人の出生ホロスコープ(誕生日)のパターンと、10個の天体が同じ星座(パターン)になるには、どれくらい期間(年数)が必要だと思いますか?
ごめんなさい。意地悪な質問でしたね。10個の天体が個別に持つ周期の「最小公倍数」を計算するには、高性能の計算機かパソコンが必要です。
ただ……。天王星、海王星、冥王星の3つの天体でも420年ですから、それ以上では、もう気の遠くなるような年月が必要という事は想像できると思います。つまり……。
西洋占星術は…周期占いではない!

あなたの誕生日から作られた、出生ホロスコープは、唯一無二のものなのです。
天体のパターンを利用した法則性
「では西洋占星術は周期を利用しないで、どうやって未来を占っているの?」という疑問が湧いてくると思いますが……。
占星術では、未来を占う場合に、日めくり暦にあるような「固定周期」を使用するのではなく……。
天体と天体が形作る、ある特殊な法則(パターン)を利用して占っています。

「天体のアスペクト」です。
簡単に言えば、天体と天体の位置関係を、その「角度で分類分けしたパターン」のことです。
この「アスペクトのパターン」は、何年後に必ず出現する…という周期的なものではない!

ただ「天体のアスペクト」につきましては、また深い話になりますので、機会を改めて、またお話したいと思います。
今回のまとめ
今回はみなさんに「占星術は周期占いではない」…ということを知っていただきたくて、この記事を書きました。少し、ややこしい話でしたが…ご理解いただけましたか?

焦らずに、少しずつお伝えできたらな…と考えています。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。また次回、お会いいたしましょう!