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天使学入門「新約聖書の中の天使たち」後編

 







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今回の浪漫紀行は前回の後編「天使学入門」として「新約聖書の中の天使たち」を取り上げています。特に今回はヨハネの黙示録の部分を中心に話を進めてまいります。

少し内容が専門的になるので、あまり難しく考えず、あらずじとして読み飛ばして下さいね。 😛

目次

天使学入門「聖典の中の天使たち」新約聖書・後編

新約聖書の四篇(福音書・使徒行伝・パウロ書簡・ヨハネの黙示録)の中で、最も有名で一般的にも知られ、これまでも幾多の映画や小説など物語として描かれる事の多い「ヨハネの黙示録」を中心に天使の活躍について紹介したいと思います。

 

まず黙示録の「黙示」とは、神が我々人間に見せる未来の事で、夢や啓示として受け取れるとされています。この未来の警告を受け取る者を預言者と呼び、ここではヨハネが預言者になります。予言と言えばノストラダムスの予言を思い出しますが、黙示と予言は違います。黙示は神からのメッセージで黙示文学というジャンルがあって、終末時の神的秘密を象徴、幻によって啓示する文書の事で、この黙示録以外に、旧約聖書のダニエル書とエゼキエル書とがあります。

さてヨハネの黙示録ですが、その序説にこうあります。

◎新約聖書「ヨハネの黙示録」一章一節~序説

この黙示は、すぐにも起こるべきことを、その、しもべたちに示すために、神がイエスにお与えになり、そして、イエスは天使を遣(つか)わして、これを、しもべ、ヨハネにお知らせになったものである

 

序説に神が黙示(預言)を、先ずイエスに与え、そのイエスが天使を使ってヨハネに知らせたと、はっきり書かれています。つまり黙示録は天使がメッセンジャーとなって人間ヨハネに見せた幻を記録した文章というわけです。

 

黙示録の内容を簡単に説明しますと・・・。

 

まずヨハネが見たものは、天には開いた門があって、天の玉座に座る主と二十四の長老達に四つの生き物です。そして、その場所で進行する世界の終末へのプロローグを目にする事になるのです。

 

七つの封印で封じられた巻物と七つの角と目を持つ小羊たち。その小羊が封印を解くたびに起こる破局への前兆。小羊が七つ目の封印を解いたとき、神の前に立つ七人の天使が現れます。そして七天使に七つのラッパが与えられます。七天使のラッパが次々と吹かれ、世界は破壊と混乱に陥り、終末へと一気に進みます。そして七番目の天使がラッパを吹き鳴らした時、神が預言者たちにお告げになったとおり、神の神秘は成し遂げられるのです。

 

天変地異が起こり、七つの頭と十本の角を持つ竜が出現します。そして天使たちを率いる大天使ミカエルと竜の戦いが始まります。戦いの結果、巨大な竜、すなわちサタンとその悪魔どもは地に投げ落とされミカエルと天使たちの勝利に終わります。

しかし竜は海の獣にその権威を譲り、海の獣は地上に住む人々を迷わし、獣の像を造らせ讃えるようにさせます。すると、天の玉座から、もう一人の天使が現れ、地上に住む人々全てに伝えます。

神を畏れ(おそれ)敬い(うやまい)、神に栄光を帰しなさい。神の裁きの時が来た。天と地、海と泉とを造ったかたを礼拝しなさい

 

さらに第二、第三の天使が次々に現れ人々に告げます。

だれでも、獣とその像を礼拝し、額か手に刻印を受けるならば、神の怒りのぶどう酒を飲み、聖なる天使たちと小羊の前で、火と硫黄とで苦しめられる・・・

こうして大地は刈り入れられ神の罰を受けます。そして七人の天使が最後の七つの器(神の怒りの器)をもたらし、七つの災害が起こります。そして神の裁きは終わり、天上は勝利と栄光で喜びに包まれる野です。これが終末におけるメシアの勝利のことです。

 

その後の内容を簡単に説明しますと、キリストの千年間の支配、つまり千年王国が始まり、サタンはその間、鎖につながれ、底知れぬ淵に投げ入れられます。キリストが千年の間、統治しますが、千年が過ぎた後、サタンは牢獄から解き放たれ、諸国の民を惑わし始めます。しかし再び天から火が下り、悪魔は火と硫黄の池に投げ込まれ、永遠に閉じこめられるのです。こうしてサタンとの終末の戦いを終え、主はサタンを裁き、最後の審判となります。

 

最後の審判を終えた後、神と共に住み、神の民となるものに、新しい天と地が与えられます。そして再び七人の天使が現れ、新天地エルサレム(真新しい都)を垣間見せてくれるのです。

最後に神なる主は、天使を遣わし、我々しもべたちに預言の言葉をお示しになります。

見よ。わたしはすぐに来る。この書の預言のことばを守るものは幸いである」と告げます。

これが未来のキリストの再臨を預言した言葉になるのです。

 

さて少し長かったですが、いかがでしたか?聖書を読まれた事のない方でも、その内容のドラマチックな事に驚かれた事でしょう。現在流行っているファンタジー系の映画よりも、数倍面白くて引き込まれてしまいます。

 

黙示録の中の終末に向かう場面で、その引き金となって行くのが7人の天使です。ここで神の裁きを天使が代行して行っているという事が分かります。この事から天使には裁きなどの意思決定権はありませんが、その意思を実行する力が与えられている事が分かります。

そして最後の審判を終えた後、再び7人の天使が現れ、キリストの再臨を預言し物語(バイブル)が終わります。

四大天使(アークエンジェルス)

この7人の天使大天使(アークエンジェルス)と呼び、天界の天使たちの中でトップの座を占めているのです。しかし、具体的な名前は、キリスト教の前身であるユダヤ教と、7人という数こそ一致していますが、そのうち、名前が完全に一致するのは4天使になります。

これが世界中に知られた四大天使(ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエル)です。そして、この四大天使が仏教の四天王、中国風水の四方の神、神智学の四大エレメンツ(火・地・風・水)に多大な影響を与えた事は言うまでもないでしょう。

今回のまとめ

新約聖書の中で特に「ヨハネの黙示録」書かれた天使を見てきました。その内容を詳しく覚える必要はありませんが、四大天使(アークエンジェルス)の存在とその活躍がバイブルに描かれていると言う事を知っておいて下さい。 😛

これからも浪漫紀行は、身近で見つけた奇跡や、みなさんに役立つ記事を中心に書いて行きたいと思います。みなさんの幸運な人生のお手伝いが出来ることに幸せを感じながら。RYUSHO

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