【開運チャレンジ】をしても人生が豊かにならないと感じているあなたへ…。

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今回の見出しに掲げたテーマは…実は僕自身に向けたテーマでもあります。枕詞の【開運チャレンジ】を、単に『チャレンジ』や『努力』…と置き換えて読んでいただいても構いません。
みさなんの中にも僕と同じように感じている方がいらっしゃると思います。
● いっぱい努力をしても、なかなか結果がでない。
● チャレンジをして、ある程度上手く行っても幸福を感じられない。
…そんな気持ちに、一つの導きを得るために、今回は学んで行きたいと思います。



今回の内容は…【開運チャレンジ】シリーズを読んでいただいている人だけではなくて、人生をがんばっている方や、何かにチャレンジしている人にもぜひ読んでいただきたい内容です。


今回の読みきり目標時間は5分を予定しております。
目次
『小さくても確実な幸せ』が人生を切り開く
実は、今回の記事を書くにあたって、参考にした学問があります。それは…『アドラー心理学』です。
アドラー心理学とは、別名、個人心理学( individual psychology)とも呼ばれ、アルフレッド・アドラー(Alfred Adler)によって創始し、後継者たちが発展させてきた心理学の体系のことです。※個人心理学が正式な呼び方であるが日本ではアドラー心理学の方が有名。 ~ ウィキペディア調べ ~
アドラー心理学では、個人をそれ以上分割できない存在であると考えることから…人生は『個人という全体像が、個々に必要な能力を使って目的に向かって行動している』というふうに解説していますが…

人生において人間は、マイナス思考の状態(劣等感)から、プラス思考の状態(優越感)を目指して行動している。
…と読み解くことが出来ます。これが個人心理学、つまりアドラー心理学の基本となるようです。


全力疾走の若者たち
僕が若かった頃とは違って、今は個の時代、個人の社会と言われるようになって来ました。近年ではSNS技術の発達に伴って、ますます個人が色んな情報を発信したりして、がんばっている人をよく目にします。
ネットの世界では『ユーチューバー』や『インフルエンサー』なる言葉が飛び交い、小学生に聞いた将来なりたい職業ランキングのトップにも躍り出ています。
そんな中でも、ユーチューバーのヒカキンさんなんかが有名で…YouTubeのインフルエンサーとして巨万の富を得て成功している姿を見ると、自分もチャレンジしたいと思うのは当然のことに思えます。
『成功』と『幸福』は別のもの
ただし…ここに冷酷な現実があります。それはインフルエンサーとして成功する人は、チャレンジを始めた者のうち、数パーセント(2~3%くらい)と言われています。
この現実は、何もユーチューバー(YouTuberを目指すもの)に限ったデータではなく、この社会において成功を目指す者すべてに当てはまる数字です。
また違うデータもあります。並外れた努力と才能、そして少しの運によって、この成功を得られた者に『あなたは今、幸福ですか?』と訪ねた心理学的実験です。
驚くべきことに、その成功者のほとんど者が『目標を達成した瞬間は幸福であったが、今は幸福感はあまり感じない』…と答えたそうです。
『成功』は量的で『幸福』は質的
この成功者の問題を読み解くために、アドラー心理学(個人心理学)から、一つテーマをいただきました。それは…
『成功』に大小があるように『幸福』にも大小はあるのか?
…という疑問です。みなさんも少し一緒に考えてみて下さい。
心理学者によれば…『成功』は数字で表されることが多く量的であると指摘されています。
例えば、『成功』の代名詞として、有名大学に合格するとか、一流企業に就職するには、難易度に合格倍率や偏差値など、量的な数字で表すことが出来ます。単純に年収なんかもそうですね。
これに対して『幸福』は数字で表すことができるでしょうか?
言葉としては、『大きな幸福』や『小さな幸福』という表現はありますが、心理学者によると、これは『大きな成功』『小さな成功』と混同してしまっているからだそうです。
『幸福』とは質的なものであり、数字で計ることはできません。
『幸福』に大小はないのです。毎日水やりを続けた庭先で、やっとのことで咲かせた花を見て、感じる『幸福感』と、大企業で育てた企画が成績を上げ始めた『幸福感』に大差はありません。
『幸福感』は誰のため?
また心理学者によれば…
『成功』は一般的であるのに対して、『幸福』は個人的なものである。
…とも指摘されていました。もっと違う言い方をすれば、『成功』とは人目を気にすることであり、『幸福』とは個人においてオリジナルのものであります。
この事が、あなたは人生において幸福か?…という問いにおいて、とても重要なポイントなので覚えておいて下さい。
またもう一つ『幸福』において重要なポイントがあります。それは…
本物の『幸福感』は『他者への貢献』によってもたらされる。
…と心理学者に指摘していただきました。これもまた、違った言い方をすれば『他者への慈しみの心』が、本当の『幸福感』をもたらしてくれるということです。
もちろん『他者』とは、人間だけどは限りません。家族のような愛犬や、庭に咲く小さな花々にも、向けられる気持ちです。
『小さくても確実な幸せ』
ここで改めて、みなさんに考えていただきたいことは…
人生で幸せを感じながら生きたいですか?
…ということです。
もしあなたが『幸せを感じて生きたい』と思うなら…
『小さくても確実な幸せ』を見つけ出すことを、おすすめします。
『あれ?…幸せに大小は関係ないんじゃない?』と思われた方もいらっしゃると思いますが、これは、目の前にある確実に見つけることの出来るもの…という意味です。
他人と競い合って勉強をし、仕事を得てまた競い、夢や目標を見つけても、またまた競いながら、お金を稼ぎ地位を得ることを…『大きくて不確実な幸せ』と呼ぶことにしましょう。
『大きくて不確実な幸せ』は、よしんば並々ならぬ努力と運と才能によって達成されたとしても、その幸福感は一瞬で去ってしまい、またさらなる努力を続けなければなりません。
もちろん天命によって、この努力を定められた方々もいらっしゃいます。イチローさんや大谷選手などトップアスリートがそうです。
ですから…今回の記事は、なるべく若い方や、子供には参考にしないで欲しいのですが…。大人になるまでは、アスリート・クラスの努力を続けて下さいね。(笑)
まとめ

そして今回の記事を書くにあたって参考にさせていただいた『アドラー心理学』を、もう一度整理することで自分への健忘録になればと思います。

今回の内容で一番重要なポイントは
●『幸福感』は個人の感覚であり『質』である。
● その『質』は他者への『貢献度』で決まる。
…ということでしたね。


『アドラー心理学』で参考にした本
今回の記事の中で、とくに僕が読んで参考になった本です『アドラーの教え』を学べます。
こちらも同じ著者が書かれた本で『アドラーの教え』パート2です。
両著書とも、難解な『アドラー心理学』を、日常のわかり易い視点から捉えた本で、タイトルだけ見ると、少しドキッとさせられますが、自分の中に『幸せとは何か?』という気づきをもたらせてくれると思います。