【占い師になった】のに…占い師が続かない!?3つの問題点を考えます。

一昔前と違い「占い師になりたい」…という人は増えたと思いますし、それほど占い師は秘密の仕事ではなくなってきたと思います。
その証拠に、占いの業界全体としては【一兆円産業】と言われて久しいですし、働き方改革の一つとして、スキルを身に付けるために【占いを学ぶ】人も多くなってきました。
占い師になるための手順が知りたい方は…
『独学で占い師になる完全マップ|知識ゼロから副業で月5万を稼ぐまで』を順に読んでいって下さいね!
しかし…ここに一つ、厳しい現実があります。それは。。。
占い師は続かない!?…ということです。
もちろんこれは、職業として『占い師は長く続かない』という意味ですが、なぜそうなるのか?
今回は僕なりに考えてみたいと思います。
目次
占い師が続かない3つの問題点!




実は、僕は来年(2021年)占いカウンセラーになって丁度、20年目を迎えますが、もちろん僕も辞めたいと思ったことは何度もありますし、ここ2,3年は旅がメインになっているので…半分リタイアしたようなものです(笑)
でも、今でもクライアントさんから求められると、お話を聞き占いますし、また楽しくもあります。
しかし他の占い師さんの多くは、おそらく3年以内に9割の人が占い師を辞めていると思います(※僕の肌感覚です)
ではなぜ占い師が続かないのか?…その理由はたった一つです。それは…
『占いストレス』…です。
僕は以前、NHK文化センターでタロット占い講座をしていた関係もあってか、僕の所へカウンセリングに来る、現役占い師さんが沢山いまして、悩みごとを聞いていました。
その悩みごとの、ほとんどがストレスでした。もっと言うと、クライアントから受けるプレッシャーとか、責任感とかに押しつぶされ、占い師を辞めたい…という人がほとんどでした。
占い師になって半年くらいから、このストレスを感じる人が多くなり、2年から3年でピークを迎え、辞めてしまう占い師を、多く見てきました。
『メンタルが占い師に向いていなかった』…と言ってしまえば、それまでですが、僕はそうは思いません。むしろ「この人…カウンセラーには向いていないのにな」と感じる人が、占い師を続けていたりします(笑)
そこで今回は、僕が現役占い師のカウンセリングをしていて感じた『占い師が続かない3つの問題点』について、これから一つずつ考えていきたいと思います。
まず先にその3つの問題点を書き出してみますね!
- クライアントの人生を選択してしまう。
- クライアントに対しての独占欲が強い。
- すべてのクライアントを占おうとする。
※クライアントとは占う相手(相談者)のこと
ということです。もちろんこれだけが占い師が続かない理由ではありませんが…
この問題点を克服すれば、あんなに一生懸命に勉強した占いを辞めなくて済むかもしれませんよ!

1.クライアントの人生を選択してしまう。
占い師をやっていて、いちばん犯しやすい間違いは…
クライアントの人生を選択してしまうこと!…です。
ただ、まじめて心優しい占い師さんほど、相談者の人生に入り込みすぎて、つい選択を下してしまう場合がありますよね。
例えば「結婚するなら今年がいいです」と言い切ってしまうこと。もちろん運勢的に今年が最高の年であったとしても、相手の男性の選択や、仕事に親や兄弟の状況もありますから、
最高の年以外にも、複数の選択肢をクライアントに与えることが大切です。
極端な言い方をすると、運勢的に最悪な年に結婚しても、パートナーと困難を乗り越え、より愛情が深まるカップルさんも、多く見てきましたし。。。
クライアント(相談者)にとっての、幸せの定義は、占い師の常識(考え)とは違う!
…ということを、常に自覚しておく必要があります。
占い師のお仕事は、気象予報士と同じで、ただ運勢やタイミングなどの天気を予想し、そのタイミングで旅に出るかどうかは、クライアントに任せることが大切です。

「占い師としての責任はどうなんだ!」とか「当たらない占いなんて意味がない!」とか、「よく当たるからと聞いてきたのに!」とか、僕も何度も言われたことがありますが(笑)
このようなクライアントの人生の選択をしてしまう、魔の言葉に惑わされないようにしてくださいね!
そんな時僕は、「ごめんね。僕は予言とか予知能力とかのない単なる占い師なんで、もし誰かに、自分の人生を決めてもらいたいのなら、そういった能力のある人に見てもらったほうがいいですよ」と、アドバイスしていました。
一番大切なことはクライアントの人生を背負わないこと。。。これが責任感からのストレスです。

2.クライアントに対しての独占欲が強い。
占い師といえども、客商売なので、クライアントに懇意にしてもらうと、嬉しいものですよね!
また相談者の悩みや、人生の話を聞く訳ですから、相手から信頼され、少しだけ深い人間関係になりがちです。占い師さんやクライアントは、女性の割合が高いので、中には友達、親友のような気持になってしまう人もいます。
しかし…ここに注意が必要です! あくまで占い師とクライアントの関係は、カウンセリングをする側と、される側で、友達関係になると成立しなくなってしまいます。
もちろん仕事を超えた、親友になる(カウンセリングはしない)ことは悪いこととは思いませんが、中途半端な関係で、そのクライアントと占いを続けた場合…必ずいつかはトラブルが起こります。
例えば、占い師が独占していたクライアント(親友)が、他の占い師のところへ行った場合(秘密にして)、その占い師は気分はよくありませんよね!
学生時代の友達の嫉妬に近い感覚があると思います。。。これが独占欲からくるストレスです。
僕のところにカウンセリングに来る現役占い師さんのストレスで、一番多かったのが、この人間関係のもつれによる問題でした。
これ以外にも、人間関係はもっと複雑で、中には昔の占い師のようにクライアントを独占(支配)していたのに、裏切られたと訴える人も(占い師とクライアント両方)もいました。

他の占い師さんに見てもらうことは、最初からOKで、むしろ人生の選択肢が増えるので推奨していました。
違う占術(僕からすると手相とか風水とか)の結果と、自分の占断(占い結果)の違いなんかも教えてもらい楽しんでいました。
また、同じ占術で、他の占い師さんに見てもらうことも、こう考えていました。
例えば僕だって、気に入った飲食店も、ずっと行っていたら飽きてきますし、違う店で食べてみたいと思うので、占いのお客さんだって同じなんだ!
…という風にです。
でも面白いことに、しばらく来ていなかったクライアントも、また時間が経つと戻ってきたりもします(心を込めて占っていたらね!)
そこで僕がいつも口癖のように言っていたことは…
来るもの拒まず!…去るもの追わず!…です。

(これが一番大事!)
3.すべてのクライアントを占おうとする。
はっきり言って、占い師とクライアントの間にも相性はあります。
あなたの前に座ったクライアントすべてに応えたい!。。。と考えてしまうとストレスになります。

あなたの前に座った人(クライアントとは限らない)には色んな人がいることも理解しておいて下さい。
例えば、冷やかし目的や、占い店の調査員、さらにはストレスのはけ口(ただ単に泣いたり、死にたいという人)など、つまり占い師が占えるクライアントでない場合もあります。
僕が占い師になったころは、場所が繁華街にあったこともあってか、酔っ払いの冷やかしに、スナックの女性とその客のトラブル仲裁に、ヤクザのショバ代請求なんかが、僕の前に座ることがありましたが(昔の話です…笑)
これらは僕のクライアントとは思っていなくて、きっぱりとお断りしました。
あれ?…「来るもの拒まず」じゃなかったの?と思った方もいると思いますが、もちろん職業で判断はしません。本気で悩んでいる人は、たとえヤクザでも見まていました!(これはマネしないでくださいね…笑)
つまり占い師にもクライアントを選ぶ権利がある!…ということを覚えておいてください!
もちろん、上記のような極端な例でなくても、占いの内容によってカウンセリングをお断りすることもあります。
例えば、僕の場合ですと、多かったのが『除霊をしてほしい』とか『行方不明者の捜索』に『病気を治してほしい』『憎い相手を私の前から消して』…なんていう呪いの依頼もありました(笑)
これに対して僕は、「そんなの僕にはできません!」「そんな能力はないです!」「僕にできることは、あなたのお話を聞くことと…選択肢(タイミングや時期など)をお教えすることだけです」…と答えていました。

あなた(占い師)の、できる仕事の範囲をきちんと決めておくことがストレス回避のポイントですね。
まとめ
今回は、『占い師が続かない3つの問題点』について、見てきました!
もう一度3つの問題点を整理すると…
- クライアントの人生を選択してしまう。
- クライアントに対しての独占欲が強い。
- すべてのクライアントを占おうとする。
…でしたね。この3つを上手く対処すると『占いストレス』が減って、占い師を続けられると思います。
実は、占い師やカウンセラーに向いている人ほど、こういったストレスを抱えやすいのです。
すばらしい占い師さんやこころ優しいカウンセラーさんに残って欲しいという、僕の気持ちから今回のブログ記事を書かせていただきましたが。。。もちろん『占いストレス』は人気占い師になればなるほど、上の理由以外にも増えてきます。

こころ優しい占い師さんに、おすすめの本
タイトルを見ると『他人にどう思われようと自分の道を突き進め!』といった内容の本かと思いましたが、僕が一番心に響いた言葉は「あなたを嫌うかどうかはあなたの問題ではなく他人の問題である」といった部分です。
僕も最初は占い師として、他人の目を気にしていた時もありましたが、この本を読んで気持ちが楽になりました!


今回も、最後まで見ていただいて、ありがとうございます。すばらしい占い師さんが増えますように。。。