一流の占い師やカウンセラーが用いる「3つの質問」
なぜか最近、この質問シリーズ（そんなのあったの？…笑）の記事が多くなっていますが…”一流の” 占い師が用いる心理テクニックを、そっとみなさんにお教えしたいと思っています。その前に…質問シリーズを読んでみたい方は…
占い師やカウンセラーが使う「人生を気付かせてくれる7つの質問」…をご覧下さい。
なぜそんな秘密（テクニック）を教えてくれるのか…って？…僕が現役の占いカウンセリングを辞めた（昔からのクライアントにはたまにお会いしています）から嫌がらせをしている？…いえいえ、そんなつもりはありませんが…（笑）
これから占い師を含めたカウンセラーになろうとしている方の参考にしていただきたい気持ちと…（本当かい？）占いカウンセリングに行ってみたい人にも、ちょつとした裏話として、興味を持ってもらいたいからです。（これ…本当です）
でも…悪用しないで下さいね（笑）…とは言っても、僕が基本としているテクニックはNLP（神経言語プログラミング）と呼ばれるカウンセリングテクニックの一つで、ロジックを知っていても、ある程度トレーニングしないと使えるようにならないと思いますので…そんなには心配していませんけどね（笑）
○ちょこっと～うんちく
NLP (Neuro-Linguistic Programming) 神経言語プログラミングとは、ジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーによって提唱された、コミュニケーション、能力開発、心理療法へのアプローチを目指す技法でしたが、最近では、企業の人材能力開発に取り入れられる機会が増えてきた ”高次な言語学”「メタ学問」のことです。
色んなテクニックが勉強できますが、その中でも占いカウンセラーが ”最も” 必要とするテクニックを、簡単に説明すると…質問をした相手の目の動き（目線）からウソや心理を見抜く技法です。
僕が最初に勉強した１５年前とは違い、今は分かり易い書籍とか出ていますので、興味のある方はNLPとググって（検索）みて下さいね。
さて、そろそろ本題に入りたいと思います。今回のテーマは「”一流の” 占い師やカウンセラーが用いる3つの質問」でしたね。特に…”一流の” という所を強調していますが（笑）…NLPを知らないと二流という意味ではなく、心理テクニックのロジックを知らないで無意識のうちに用いている占い師さん（カウンセラー）への警鐘です。
これの何が問題かといえば、ロジックを知らないと、せっかく素晴らしい心理テクニックであっても、コントロール出来ず ”やりすぎて” しまうからです。これは薬といっしょですね。薬も使う量を間違えると…毒になるので…
…という訳で（…前置きが長い…笑）3つの質問を紹介します。
目次
”一流の” 占い師やカウンセラーが用いる3つの質問
01. ラポールを築く質問
ラポールを分かりやすく説明すると…クライアント（相談者）との距離感、親近感…といえばいいでしょうか。でもまだ、信頼感まではない感覚です。共感を得た…ところまで行ける質問が出来ればOKです。
実際の質問テクニック
相手との共通点を見つけ質問する。初対面のクライアントの場合、相手への観察眼が求められます。まず、服装、持ち物、髪型、見た目の年齢、言葉（なまり方言）、雰囲気（動きなど）これらを一瞬で見抜き、その中から、共通点を探し、質問します。
占い師：いらっしゃい。はじめまして…へぇークールですね（クライアントの服装を見て）僕もモノトーン好きで、よくZARAで買い物するんです。今着ているこれも、そう…
相談者：えっ、先生もZARAで買い物するんですか？…いま買ってきたところです。
僕はまず、相談者がZARAの買い物袋を持っているのを見つけました。ポイントは質問とは言っても「ZARA行って来たの？」と質問しても、あまり共感はもてませんよね（笑）…大切な事は、趣味が同じ…という所がを見つける質問をする事です。
持ち物や服装などから、ラポールを築くのは一番簡単な方法ですが、慣れてくると、少し、お話をすれば、出身地、出身校、趣味、好きな食べ物…など、見つけることが出来るようになります。
でも、それが分かっても、あなたの趣味は○○ですね…なんて質問しないように（笑）…あなたと共通点を質問してください。あなたがピンクの服を着ているのに、モノトーンが好きです…というのもダメですよ（笑）
02.「Yes」か「No」二者択一の質問
実はカウンセラーとして「二者択一の質問」をクライアントに投げかける事は ”一番最悪” なことでなのですが、その最悪な質問を、あえて逆手に取って行います。
実際の質問テクニック
相談者（女性）が長年付き合っていた彼が、最近、結婚する気がない事に気づき、悩んでいるとします。自分ではもう、判断できないので、彼との未来がどうなるか…占って欲しいとの依頼です。
占い師：そうですね。そんな彼なら、 ”いっそきっぱり分かれてしまうか” … ”後、何年かかるか分からない彼を待ち続けるか”…しかありませんね。タロットで占うとYesかNo…はっきり出てしまいますが…構いませんか？
結婚と言う人生の選択で、この二択しかない…なんて事はありませんよね。でも、あえてそんな質問をして、僕は、相談者の本当の心を（自分でも気付いていない可能性がある）調べています。
ここから先はNLPのテクニックを使うので、文章だけでは説明しきれませんが…僕のした二択の質問や、タロットの絵柄（死神が出たら別れですよ…とか）を説明し、相談者の身体の反応（目の動き、その他動作や ”くせ” など）から、心の診断をします。
03. 相手を導く誘導尋問
タロットで占った場合、本当にYesかNoの答えが出てしまいます。ある意味、占いとしては的中する（60％以下）かもしれませんが、大切な事は…相談者を幸せに ”誘導” することです。その為の誘導尋問（少しイメージが悪いな…笑）…と言うか質問を行います。
実際の質問テクニック
このケースでは、先の心の診断で「彼とは別れたくない…でも不安で…彼を待つ決心がつかない」とします。
占い師：タロットの最終結果では、やはり死神のカードが出ました。今のままでは、別れになってしまいます。
この段階でもNLPの心の診断は継続中です（心の診断の再確認）
相談者：やはりそうですか…そうなると思っていました…
相談者の身体の動きを確認して誘導します。もちろんこの最終診断で、初見と逆の結果なら、以下の誘導は逆の方向に変えてください。
占い師：…でも、この死神のカードには、隠された大切な意味があるんです（…これ本当）…それは、生まれ変わることが出来れば、”再生” が可能という事です。
相談者：えっ、そうなんですか…（顔を上げた、あるいは表情が緩んだ）
これで心の診断、最終確認（結婚する）が決定されました。
占い師：それには一つ条件があります。それは…あなたか、彼が…あるいは二人でも構いませんが、何かを捨てなければなりません…それを考えて下さい。
相談者：捨てる ”もの” …ですか？
占い師：”もの” …とは物質とは限りません…例えば、あなたの「30才までに結婚しなければ幸せになれない」…といった”こだわり”…とか、彼の「仕事で一人前にならないと結婚できない」…といったような ”もの” でも、何でも構いません。
これ…完璧な誘導尋問（質問）ですよね（笑）
相談者：それを、捨てると結婚できるのですか？
占い師：ええ、ただし…それには期限があります。遅くても、占星術でお伝えした、あなた方の運命が開く時期（これも本当です）までに、このタロットの問いを、自分達で見つけなければなりません。もし、その期限を過ぎれば、このタロットの予言は実行されるでしょう。
実は占いの世界では、運命の二人であっても、タイミング（時期）を逃すと”幸せにはなれない”…とされています。この誘導の最終目的は、相談者に「結婚と言う人生の選択をさせることです」どんな結婚であっても（苦労する彼だと分かっていても）相談者が選んだ結婚が、一番幸せな結婚だからです。
捨てる ”もの” の選択で、彼を選んだクライアントもいましたがね…（最後にブラックジョークかい…笑）
今回のまとめ
さて、いかがでしたか？「うわー怖い！」…とかおっしゃらないで下さいね（笑）また「これ ”占い” と違うんじゃない？」と思われる方も、いらっしゃると思いますが…
僕は、このブログで何度も書いていますように「占いカウンセラー」が僕のスタイルで、当たった！外れた！の占い稼業では…ありません（笑）
また、今回のカウンセリング・ケースでは、相談者を結婚へと誘導しましたが、当然、彼が、仕事をしない、ばくち打ち、暴力をふるう…など、いわゆる ”ダメんず” なら、いかに彼女の心の診断が「分かれたくない」となっていても、結婚には誘導しません。
色んなケースがありますから、その辺の判断は、占いカウンセラーの人生経験や、常識、時には、非情にも見える愛情…などが問われてくると思います。これら一連の作業を、最短で30分という短い時間のなかで、判断しなければならないので、カウンセラーって、意外と能力の問われる大変な仕事なんですよ（おっ…自慢か？…今は楽してるけどな…笑）
今回もまた、長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただいてありがとうございます。なお、くれぐれも悪用しませんように…（笑）今日も、みなさんに幸せが訪れますように…Ryusho
