私たちは、どのように生きるといいのか?…その答えを求めて『ブッダの獅子吼』…を読む。

僕たちの人生は昔と比べれば便利になり、また生き方も自由になったと思います。僕のようなつたない歴史の中でもそうです……。
しかしながら……自分の人生に、まだまだ迷いがあり、そして『こんな生き方でいいのか?』と、自問してしまう事も多々あると思います。
そんな悩みや不安の答えを求めて、これまでこのブログでは、様々な経典や教えなどを学び『かみさまのおはなし』として紹介してきましたが……。



でもお釈迦さまが『仏(ほとけ)の悟り』を開いたので、仏教の開祖でも間違いではありません。


でも僕の解釈では…『悟りを開く』とは、生き方そのもので、人生に迷いを感じているようでは、まだまだ程遠い話です。
そんな迷いの時、僕の人生の道を指示してくれる、一冊の本に出合いました。

私たちは、どのように生きるといいのか?…その答えを求めて『ブッダの獅子吼』…を読む!
……につながったのです。


それほどブッダが、自信をもって教えを説いているのが、原始仏典であり、この仏教入門の書なんだ。
■ブッダの獅子吼(ししく)
本の表紙に『法に目覚める』ってあるけど、これが悟りを開くことで、原始仏典の要点を30個にまとめられた本なのです。


この本を読んで、理解して、実践して初めて『法に目覚める』ことができるんだ。
でも、まず知ることが一番大切だから、まずこの本を読むことから始めたいと思います。
そして今回は、僕がこの『ブッダの獅子吼(ししく)』を読んで、どんな事が書かれているのか紹介したいと思います。

いや。さすがに本の内容全部は書けないので、僕の感じた重要なポイントについてお話します。

目次
ブッダの獅子吼(ししく)|原始仏典・法華経の仏教入門……の書とは
■ブッダの獅子吼(ししく)の概要
最近、書店のスピリチュアル・コーナーでは、原始仏教に注目の目が向けられていますが、専門的な宗教書がほとんどで、僕たち一般人が読めて、さらに理解する書籍は、ほとんどありませんでした。
しかしこの『ブッダの獅子吼(ししく)』は原始仏典からブッダの説いた『法に目覚める』ための30の要点を、現代日本人でもわかるように、ライフスタイルに沿った話を盛り込み理解を深めています。
さらに、より深く原始仏典を知りたい人向けに原典訳まで、適時掲載されていて、学びの書としても秀逸です。

私たちは、人としてどのように生きるといいのか?
……という生きる意味に対しての答えを求めてしまいます。
このような問いに対して、本書では原始仏典のブッダの教えを紐解きながら、答えを導きだしてくれる内容となっています。
また日本仏教の原点でもある原始仏典の他に、法華経(ほけきょう)や出曜経(しゅつようきょう)摩訶止観(まかしかん)三経義疏(さんぎょうぎしょ)などの教えも加え、原典仏教の解釈もなされています。

法に目覚め、釈迦(しゃか)の真の悟りに近づく
……ための一冊なんだね。原始仏典を初めて学ぶ方にも、おすすめです。
■ブッダの獅子吼(ししく)の主な内容

法に目覚めるための「十の扉」
第一の扉 ブッダ誕生前の時代背景を知る
第二の扉 ブッダの説く最も優れた道を知る
第三の扉 持戒して、ブッダの弟子となる
第四の扉 精神統一したブッダの禅定を知る
第五の扉 ブッダの悟りの知恵を理解する
第六の扉 ブッダのように、悟りを深化させる
第七の扉 迷信へのブッダの見解を理解する
第八の扉 ブッダの説いた善行を実践する
第九の扉 ブッダの教えを発展させる
第十の扉 ブッダのように、法に目覚める
ブッダの獅子吼(ししく)を読んで……。
ここからは、僕がこの『ブッダの獅子吼(ししく)』を読んで感じたポイントや、驚いたポイント、特にみなさんに紹介したい内容について抜粋してお話したいと思います。

■第一の扉 01【信仰】という、法に目覚める……から。
見たこと、聞いたことすべてを信じるのはやめなさい
この言葉はブッダが生まれる前のインドの時代背景も影響していると思いますが、『今ある信仰をすてなさい』という教えには驚きました。
ただしこの教えは、現代でも当てはまることで、信仰だけではなく、メディアなど人の噂を妄信することをやめなさい…と僕は解釈しています。
■第二の扉 02【中道】という、法に目覚める……から。
快楽にふける、苦行する、この両極端から離れなさい
特にブッダの教えでは、苦行とは役に立たないもの……と説いている部分に、僕は驚きと納得を感じました。
過激な修行や、出家なんかも必要ないのかも知れないね!
■第三の扉 06【正語】という、法に目覚める……から。
五つの戒めを守ることに努める人は、ブッダの弟子
五つの戒(いまし)めとは……。
- 偽りを言わないこと
- 殺さないこと
- 盗まないこと
- 淫行をさけること
- 飲酒をさけること
……のことです。
淫行と飲酒は”さけること”、となっている所に、情けを感じましたね(笑)
■第四の扉 10【正念】という、法に目覚める……から。
食事の量をほどよくすると、病苦が弱まる
現代の生活習慣病にまで、言及しているところに感動しました。
■第五の扉 13【正思】という、法に目覚める……から。
どこを探しても、自分より愛しいものはいなかった
まずは自分愛からはじめて、他者を愛おしいと思い傷つけないこと、とブッダは説きます。
自分を愛せない人は他人も愛せない、と解釈しました。
まずは自分を愛することが大切ですね。
■第八の扉 22【無記】という、法に目覚める……から。
死後を知る手掛かりはない
悟りを開かれたブッダでさえ、その手掛かりはないのか!、と思いましたが……。
この教えの本質は、そんな無駄なことを考える暇があったら、悟りを得ることを考えよ!…という意味です。
■第十の扉 28【時】という、法に目覚める……から
わずかなときでも、むなしく過ごしてはならない
かけがえのない人生を、精一杯生きよ!…という意味に解釈しました。
人生って、楽しみやワクワクを見つけることが大切ですよね。
これらの他にも、心に刺さったすばらしい教えがたくさん書かれていましたが、すべてを紹介するわけにはいかないので、これくらいにしておきます。

きっとあなたの心に響く一文『法』に出会えると思いますよ!
ブッダの獅子吼(ししく)書籍紹介
今回、僕がこの本を読んで、特に印象に残ったブッダの『法』を(勝手に)抜き出し(笑)、感想を述べさせていただきました。
原始仏典ってことなので、もっと難しい本かと思いましたが、分かりやすかったです。

この著者は、僕が以前に紹介した願いが叶う神社参り入門『祈り方が9割』と同じ方なんです。


■著者:北川 達也のプロフィール
1971年10月、東京生まれ。國學院大學神道文化学部 卒業。全国約八万の神社を包括する神社本庁から、神職としての学識が認められ、神職養成機関で取得できる最高階位である「明階」を授与される。神職養成の実習は、三重の伊勢神宮や島根の出雲大社、東京の明治神宮などで修める。仏教では、『梵漢和対照・現代語訳 法華経』などの著者で、サンスクリット語やパーリ語、漢語などに精通している仏教思想研究家の植木雅俊氏に師事する。また公益財団法人 中村元東方研究所・東方学院の研究会員となり、原始仏教を学ぶ。
2005年9月より現在に至るまで、ソフトウェア開発の会社経営を行っている。この目的は、「世のため、人のため」という「神道的な精神」を社会生活の場で実践することにある。~『ブッダの獅子吼』より抜粋~


そんな事より、この本を読んで実生活の中で、きちんと実践してください。
まとめ

私たちは、どのように生きるといいのか?…その答えを求めて『ブッダの獅子吼』を読む!
……というテーマでお届けしました。
少し長くなってしまいましたが、今回の記事を読んで興味がわいた方はぜひ読んでみて下さいませ!


